食の養生
食の養生
食の養生編は、何を食べるか、です。ここでも陽性の状態であれば陰性のものを、陰性の状態であれば陽性のものを、通常は中庸の食事というのが基本です(現代人は陽性過多の方がほとんどなので、基本は穀物{中庸}+陰性基本食となります)。
マクロビオティック初期は、病気は陰性のものと捉えられていました。ですから、基本は陽性食です。しかし現代においては、陽性の代表格である動物性食品が溢れています。お肉や牛乳などの乳製品です。これらは陽性ではあるのですが、カラダに負担をかけてしまう陽性なのです。
肉を食べない時代は陰性の人が多かったのですが、現在では肉食過多=陽性過多が増えているのです。
私の食の師匠はカラダに悪さをする陽性を▲と表しました。根菜類などのカラダを改善する陽性を△です。
カラダが陽性に傾くと、今度は陰性のものを欲するようになります。肉食はバランスを崩す陽性ですから、それに対応する陰性もバランスを崩すものになります(これを▼)。バランスをとる陰性は葉物の野菜、じゃがいも、大根、しいたけ、長ネギなどです。
バランスを崩してしまう陰性(▼)というと、精製された砂糖、冷たいものなどです。そうして病気が発症するのです。つまり表面的には陰性の病気でも、その内側においては陽性が原因であることが多いというのです。
私の健康法
ここのページの最初に『何を食べるか』と書いていますが、実はその世界の外に答えがることもあります。
「あれを食べればいい」「これを食べればいい」というものもあるかしれません。でも、本来体は治るようにできているわけですから『何も食べない』という選択肢もあるのです。
食べ過ぎは万病の元
足りないものは摂取することで補うことができます。でももし『多すぎ』たならどうすればいいのでしょう?引くことは難しいと思います。
『入れない』ことなのです。入れないでおけば、入っているものは自然と出ていくわけですから、いずれ多すぎの状況は解消されていくわけです。
私の体験
私の場合『肉の食べ過ぎ』がありました。基本的には食べたいものを食べたいだけ食べる、が信念なので、肉を食べてはいけない、という考えではありません。
例えば牛の体温は38~39℃で平熱とされているそうです。それに対し人の体温は36~37℃(最近は35℃台の方も多いですね)。
お肉には脂があります。体内に入った脂は1~2℃低い環境にいるわけですから溶けにくいのです。つまり消化によくない。
消化に時間がかかる=便秘になりやすい=毒素を溜めやすい=疲れが抜けにくい=肩こり腰痛や病気になりやすい ともいえるのです(食べるのがよくないわけではなく『食べ過ぎた場合の方程式』です)。
ここでは肉に着目していますが、わかりやすいだけでどんな食べ物でも基本的に同じところがあります。食べ過ぎると休みたくなります。いっぱい食べると元気になるイメージがありますが、実は体に負担がかかっています。
実験してみるとよくわかります。肉などの動物性のものをいーっぱい食べてみる。すると、お腹・体は重くなり、動きたくなくなる・休みたくなる・消化にエネルギーを使いたくなるのです。
一方、玄米・押し麦ごはんや、菜食、納豆・おしんこなどの食事を本当に必要な分だけ(腹6~8分目)食べた後だと、すぐ体を動かすことができます。
肉が好きな方に言わせれば、その体の重さこそが食べた感じがするのでいいものだ、ということになります。後者のご飯だと、食べた気がしないとなってしまいます。ですから意識改革がないと食を変えるのはむずかしいかもしれません。
食を減らすことで体がラクになる、それを実感してからは、一日1~2食にしています。未熟なもので食べ過ぎてしまうこともあります。そんなときは次の日一日断食にしたりします。
また、肉体や精神に負担がかかっても体の構造上食べたくなったりするので、体や心のケアも食の養生につながってきます。
2014.12
昆布の黒焼き&蓮根の粉
風邪のひき始め、のどの痛みや咳があるときにおすすめ!昆布の黒焼き(粉末)とコーレン(蓮根の粉末)を3:7で混ぜたものを、ティースプーン3分の1杯、唾液で飲み下すのです。
実体験では数分でのどの痛みや咳が止まります。止まらない場合はまた飲みます。状態により変わるのかもしれませんが、私の場合3時間ほどは楽な状態が続きました。
症状が出てきたら(私の場合3時間後)また飲むのです。この繰り返しで、症状が悪化することなく改善しました♪
すぐに変化が出たので驚きと感動がありました。もしよければお試し下さい。冬季は院にも常備している予定なので、興味のある方は声をかけてください。
昆布の黒焼きは自分で作るのは大変なので、
自然食品のお店で購入します。
市販されている昆布の黒焼きと蓮根の粉は、
ちょうどその割合が3:7になっています。
全部混ぜるだけでOKなので簡単です。
家用は何かの空き瓶に入れていますが、
持ち運び用には昆布の黒焼きが入っていた容器がちょうどいいです。