それは本物?
それは本物?
テクニカルなものとして活用するのはいいと思います。ただし、本当はそれではないということを認識したうえで活用しなければ危うさを含むものとなります。
その笑顔は、本物ですか?
実はセッションでも勧めることもあります。楽しいから笑う、という常識を、笑うから楽しい、という常識につなげる、ということを。
ただこれは本物を味わうためのとっかかりにすぎません。笑えばいい、ということも間違えではありません。でも本物の、心からの笑い、というよりは微笑みと表現した方が適切かもしれません。それは心を伴うのです。
その笑いには、無理はないですか?
状況が変わったら、笑えなくなっていませんか?
言葉的に柔らかみを持たせるために『ヘラヘラする』という表現を使うときもありますが、実はそれも違います。ベクトルを向けるために活用しているにすぎません。そのステップにはいった方には微調整が必要です。
真摯に、真剣に、本気で、取り組んだ時、その内側には『静寂』があります。そうして、その静かな空間に、時間や、空間や、体がなくなります。
そんなとき、ふいに顔が緩むのです。
スポーツを本気で取り組んだ方は経験したことがあると思います。すごく、ここちのいい感覚です。
そんな瞬間の笑顔こそ、本物だと思うのです。
そんな瞬間を増やすことこそ、取り組みだと思うのです。
そんな瞬間が永遠であることが、本来の姿なのです。